どこにでもいる30代SEの学習ブログ

主にプログラミング関連の学習内容。読んだ本の感想や株式投資についても書いてます。

「 投資家が「お金」よりも大切にしていること」の感想

お金より大切なものが何かと問われれば人それぞれです。仕事が一番、家族が大事、十人十色でしょう。私は家族、仕事、自分の時間、お金、どれも大事です。

著者は、ひふみ投信で有名なレオス・キャピタルワークス代表取締役社長・最高投資責任者藤野英人さんです。ひふみ投信は一時不調とも言われていましたが、長期的に見れば運用成績は良い方じゃないでしょうか。

そんな藤野さんが何を大事にしているか、明確にコレとは言っていません。読み進めていけば分かるのですが、上手いタイトルを付けたなと思いました。

内容は、7つの習慣に通じるところがあります。短期的な個人の利益を目指すよりも、協力しあって生きた方が皆が幸せになるよねという主旨です。

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発売されたのが2013年であり8年前にはなりますが、当時の日本には色々と問題点があると述べています。端的に言うと、日本人はお金好きでケチなくせにお金について何も考えていない、お金儲けは汚く人任せな人たちだということです。

これを聞いて気を悪くした方もいると思いますが、私は納得できました。私は比較的普通の日本人で、藤野さんの言う日本人の特徴に当てはまるところが多かったです。

じゃあ、どうすればいいのか。行動しよう、最後の最後はエイヤ!です。最後は勢い、気持ちということですね。何かするのには必ずリスクが伴います。失敗する可能性もあるわけです。日本人は特にリスクを恐れる傾向にあります。しかし、リスクがゼロになることなどないので、最後はエイヤで跳んでしまえということです。

本書では藤野さんが大企業や団体名を名指しで批判しています。そんな言っちゃって大丈夫なのと思いもしましたが、はっきり言う姿勢自体は好印象に感じました。これも藤野さんの言うエイヤなのでしょうか。

出典

印象に残った内容

  • 日本人は金儲けを悪だと思う人が多い
  • 日本は金融資産の半分が現金・預金
  • 日本人は寄付をしない
  • 日本人はお金について何も考えていない
  • アメリカのヒーローは民間人、日本のヒーローは公務員
  • 日本人は、公のことは国や公務員任せ
  • ブラック企業を生み出すのは、より安いものを望む消費者
  • 日本人はたくさん働くのに仕事のことが好きではない

NPONGOについて私は詳しくありません。なので、以下のフレーズはかなり印象に残りました。

NPONGO活動のキモは、人に奉仕するために頭を下げ、罵倒されてでもお金を集めていくことです。