「 投資家が「お金」よりも大切にしていること」の感想
お金より大切なものが何かと問われれば人それぞれです。仕事が一番、家族が大事、十人十色でしょう。私は家族、仕事、自分の時間、お金、どれも大事です。
著者は、ひふみ投信で有名なレオス・キャピタルワークス代表取締役社長・最高投資責任者の藤野英人さんです。ひふみ投信は一時不調とも言われていましたが、長期的に見れば運用成績は良い方じゃないでしょうか。
そんな藤野さんが何を大事にしているか、明確にコレとは言っていません。読み進めていけば分かるのですが、上手いタイトルを付けたなと思いました。
内容は、7つの習慣に通じるところがあります。短期的な個人の利益を目指すよりも、協力しあって生きた方が皆が幸せになるよねという主旨です。
発売されたのが2013年であり8年前にはなりますが、当時の日本には色々と問題点があると述べています。端的に言うと、日本人はお金好きでケチなくせにお金について何も考えていない、お金儲けは汚く人任せな人たちだということです。
これを聞いて気を悪くした方もいると思いますが、私は納得できました。私は比較的普通の日本人で、藤野さんの言う日本人の特徴に当てはまるところが多かったです。
じゃあ、どうすればいいのか。行動しよう、最後の最後はエイヤ!です。最後は勢い、気持ちということですね。何かするのには必ずリスクが伴います。失敗する可能性もあるわけです。日本人は特にリスクを恐れる傾向にあります。しかし、リスクがゼロになることなどないので、最後はエイヤで跳んでしまえということです。
本書では藤野さんが大企業や団体名を名指しで批判しています。そんな言っちゃって大丈夫なのと思いもしましたが、はっきり言う姿勢自体は好印象に感じました。これも藤野さんの言うエイヤなのでしょうか。
出典
- アイキャッチはNattanan KanchanapratによるPixabayからの画像
印象に残った内容
- 日本人は金儲けを悪だと思う人が多い
- 日本は金融資産の半分が現金・預金
- 日本人は寄付をしない
- 日本人はお金について何も考えていない
- アメリカのヒーローは民間人、日本のヒーローは公務員
- 日本人は、公のことは国や公務員任せ
- ブラック企業を生み出すのは、より安いものを望む消費者
- 日本人はたくさん働くのに仕事のことが好きではない
NPOやNGOについて私は詳しくありません。なので、以下のフレーズはかなり印象に残りました。