どこにでもいる30代SEの学習ブログ

主にプログラミング関連の学習内容。読んだ本の感想や株式投資についても書いてます。

文章を書ける人は仕事ができる

ここで言う「文章を書ける人」とは、わかりやすい文章を書ける人のことです。人に伝わる文章が書けるかどうかです。

「仕事ができる」は定義が難しいですが、上司の指示を正しく理解して作業を行い、結果を正確に報告できる人と考えてください。

私はSEであり、文章を書く専門家ではありません。ですが、毎日文章は書いています。メールや仕様書や手順書など様々です。他の人が書いた文章も毎日のように目にしますが、書く人によって文章のわかりやすさは違います。

何を言いたいのか文章から読み取れず、何度もメールやチャットをすることになったり、口頭で聞くことになったりすることはよくあります。

わかりやすい文章を書けるか否かは、仕事のできる/できないに大いに関係します。文章を書けるにも関わらず仕事のできが悪い人には、いままで会った記憶がありません。仕事のできと一言に言っても、人それぞれ得意不得意があります。あくまで、トータルで見た場合の評価です。

文章を書く仕事の割合は?

そもそも文章を書く仕事でなければ関係ないと反論されれば、その通りです。いわゆるブルーカラーの仕事に携わっている方は、文章を書く機会がないかもしれません。正確な数字は分かりませんが、ホワイトカラーに従事する人は少なく見積もると4人に1人くらいです。なので、この話は4人に3人には関係のない話かもしれません。

それでも日本の就業者数が約6,000万人なので、4人に1人でも約1,500万人です。結構な人が文章を書くであろう仕事に携わっています。

文章のわかりやすさと仕事の関係

なぜ文章と仕事のできに関係があるのか。それは、文章を書ける人は論理的に考えられる人だからです。一見、文章と論理は関係ないように思えますが、わかりやすい文章を書くためには論理が必須です。

企業のリストラが進み、日本の終身雇用制度は崩壊した。能力主義の浸透は、若手にとっては大きなチャンスでもある。若い世代の前途は明るい。学生たちは自信を持って就職活動に励んでほしい。
古賀史健. 20歳の自分に受けさせたい文章講義 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.628-629). Kindle 版.

以前、紹介させていただいた「20歳の自分に受けさせたい文章講義 」に載っていた例文です。一見それっぽいことを書いているように見えるものの、論理が破綻しています。それぞれの文の意味がつながっていません。

文章では表情も分かりませんし、身振り手振りや雰囲気で伝えることもできません。文章は書いてあることがすべてです。論理立てて不足なく書かないと、意図が正確に伝わりません。なので、わかりやすい文章を書くためには論理が必要なのです。

ホワイトカラーの仕事≒文章を書く仕事においては、論理的思考力を持っていた方が滞りなく物事を進められます。身体能力や特殊技術が関わる仕事であれば話は別ですし、組織におけるその人の役割にもよるでしょう。しかし総じて言えば、論理が組み立てられる方が仕事ができると言えます。

文章を書けないとダメか

文章を書くのは苦手だけど、仕事ができている人も数多くいます。文章は書けないけど会話は得意であったり、特定の作業がものすごく得意な人など、挙げれば様々です。なので、文章が書けない=仕事ができないとはならないです。その逆で、文章は書けるのに仕事ができない人は少ないという話です。

終わりに

私はもともと、文章を書くのが得意ではありませんでした。新入社員の頃は先輩に文章を添削してもらっていましたが、毎回真っ赤になって返ってきました。今では平均程度には書けるようになっていると思います。

私は文章が書けるようになって、仕事がラクになりました。毎回20分以上かけていたメールの返信も時間がかからなくなり、毎回大量のダメ出しをされていた文書作成も指摘が少なくなりました。

日々仕事で文章を書く人は、文章の書き方を勉強することをオススメします。勉強するのは面倒ですし、多少の時間はかかります。ですが、毎週何10時間もする仕事が少しでもラクになるなら、すぐに元は取れると思います。

出典

[補足] ホワイトカラー就業者の算出方法

就業者数=6,664万人に対して、明らかにホワイトカラーと判断できるのは1,493万人(管理的職業従事者と事務従事者)。よって少なくとも、就業者全体の22.4%以上はホワイトカラーと言えます。

労働力調査 基本集計 全都道府県 結果原表 全国 就業者 II-5 産業,職業別就業者数 年度次 2020年度 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口