【読書】「Kaggleで勝つデータ分析の技術」の感想
<「Kaggleで勝つデータ分析の技術」の感想>*1
※ 2020/08/30にQrunchで書いた記事を移行しました。
データコンペの1つであるKaggleの実践方法について書かれた「Kaggleで勝つデータ分析の技術」を読みました。
自分は趣味で機械学習周りのことに触れている身なのですが、Kaggleって何か面白そうだなと思い本書を購入しました。結果的に、Kaggle自体はチュートリアル以外あまり触れずで終わったのですが、本書は機械学習を行う上で色々と参考になりました。
https://www.amazon.co.jp/Kaggle%E3%81%A7%E5%8B%9D%E3%81%A4%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E5%88%86%E6%9E%90%E3%81%AE%E6%8A%80%E8%A1%93-%E9%96%80%E8%84%87-%E5%A4%A7%E8%BC%94-ebook/dp/B07YTDBC3Zwww.amazon.co.jp
良かった点
- Kaggleで役立つことに焦点を絞っている
- 網羅的でボリュームが多い
- ソースコードが載っている
目次を見て分かる通り、Kaggleの実践方法を体系的かつ広範囲に網羅しています。
理論は薄いのですが、その反面、具体的な実践方法に焦点を絞っています。Kaggleで勝つためのテクニックを教える、というコンセプトが明確で良いですね。
各節に簡単なソースコードが載っている点も分かりやすくて良かったです。
個人的に役に立ったのは、「第2章 タスクと評価指標」と「第3章 特徴量の作成」です。 これらは機械学習の精度を向上させるために重要なことなので、Kaggleに依らず参考になることが多かったです。
対象読者
本書の冒頭にも書いてありましたが「分析コンペに参加している人」「これから参加しようとする人」です。
理論やPythonの基礎的なことは割愛しているため、機械学習の心得が多少なりともある人が対象者です。なので、これから機械学習をゼロから勉強したいという人にはあまり向かないでしょう。
これからKaggleを始めたい機械学習経験者、Kaggle参加経験有りで更に上位を目指したい人にとってオススメの本です。
*1:Perfecto_CapucineによるPixabayからの画像